私たちは自分で自分自身を造ったのでも、自分で自分自身を生かしているので もありません。また、自分で自分を救ったのでも、自分で永遠の命を獲得したの でもありません。すべては恵みによって与えられているのです。私たちは自分が 造ったのではない世界に取り囲まれ、自分が造ったのではないものによって支え られ、それらを通して生かされてきたのです。また自分の力によってではなく、 ただキリストが全てを捧げてくださって、私たちの罪を贖い、私たちに永遠の命 を与えてくださったのです。現在においても未来においても私たちは神の恵みに よって支えられているのです。 献げるという行為は神の恵みに対する感謝の応答です。それはまた、恵みに対 する信頼に基づく応答です。神の恵みに信頼するからこそ、私たちは自分自身を 献げることができるし、私たちの生活を神の御手にゆだねることもできるので す。それがなければ、僅かばかり献げたとしても、手元に残るものが少なくなる ことを見て恐れが生じることになるのでしょう。逆に言えば、私たちは神に献げ ることを通して神に信頼することを学び、不必要な恐れから解放されていくので す。献げる時にこそ身をもって神の豊かさを経験することになるからです。自分 を神に献げた者として生きるなら、神がその人を責任もって養ってくださいま す。それゆえに世々の聖徒たちは乏しき時にこそ、困窮においてこそ、神に献げることを大切にしてきたのです。(清弘剛生)
神は、あなたがたがいつもすべての点ですべてのものに十分で、あらゆる善い業に満ちあふれるように、あらゆる恵みをあなたがたに満ちあふれさせることがおできになります。2コリント9:8
祈りの課題
1. 病気治療中・療養中の教会員のために。ご高齢の方々のために。一人 ひとりの信仰が支えられるように。
2. 新型コロナウイルス感染症の重症化の増加と共に負担が大きくなって いる医療現場のために。従事する人々の心と体が守られるように。
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