本日1月6日は教会の暦においては「顕現祭」あるいは「公現祭」と呼ばれる祝祭日です。東方から来た占星術の学者たち幼子イエスに黄金、乳香、没薬を捧げて礼拝したことを記念する日です。
マタイによる福音書において、最初にイエスを礼拝した人たちがユダヤ人ではなく異邦人である占星術師であったことは、その幼子がユダヤ人のみならず異邦人を照らす光であり、すべての人に与えられた救い主であることを意味します。ですから、マタイによる福音書は、復活したキリストの次の命令によって締めくくられるのです。「わたしは天と地の一切の権能を授かっている。だからあなたがたは行って、すべての民をわたしの弟子にしなさい」(マタイ28:18‐19)。それゆえに、異邦人である私たちもまた、イエスの名によって集まり礼拝を捧げているのです。
顕現祭のこの日、ページェントでもお馴染みのあの場面を思い起こしましょう。キリストとは最も遠い存在であると思えるような東方の占星術の学者たちが、キリストのもとに導かれたのです。「この人がキリストのもとに導かれることはないだろう。キリストを信じることはないだろう」と家族や友人について思い込んでいる人はいませんか。大丈夫です。どんな人であっても、あの東方の占星術師ほど遠くにはいないはずです。彼らをキリストに導いたのは一つの星でした。思い返せば、私たちも星に導かれるようにしてキリストのもとに来たのでしょう。今度は私たちが誰かをキリストへと導く星になる番です。 (清弘剛生)
学者たちはその星を見て喜びにあふれた。家に入ってみると、幼子は母マリアと共におられた。彼らはひれ伏して幼子を拝み、宝の箱を開けて、黄金、乳香、没薬を贈り物として献げた。 マタイ2:10‐11
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